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【話せるのに書けないを解決】20歳の自分に受けさせたい文章講義

20歳の自分に受けさせたい文章講義
  • 話せるのに書けない

  • 文章がうまくまとまらない

  • 書いても読まれない

文章は考えたことを、書くものです。

なにを当たり前なことを。
ブラウザバックしようとしたあなた。意識を変える必要があります。

文章は頭の中を、翻訳するものです。

文章の本質は、言語化されていない頭の中のぐるぐるを、翻訳することにあります。



この意味を知りたい方は、古賀史健さん著、20歳の自分に受けさせたい文章講義を読むべきです。

現代は、メール、企画書、就活のエントリーシート、ブログ、SNSと書く機会が非常に増えています。
そして今後書く機会が増えることはあっても減ることはないでしょう。

文章を書こうと思った時、スマホを片手に固まっていませんか?

おかしい。書けない。。

私たちは、日常会話は楽々こなせます。なのになぜ、書くとなると、手が止まってしまうのでしょう?

同じ言葉なのに。

そんな疑問を感じている方は、ぜひ読み進めてください。

この記事では前半で、20歳の自分に受けさせたい文章講義のポイント。
後半で感想と、実践した結果を書き記します。

思い通りに文章を書けるようになって、あの嫌〜な時間から解放されましょう。

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20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社 e-SHINSHO)


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20歳の自分に受けさせたい文章講義 結論

本書の結論は以下の2つです。

文章は書こうとせずに、翻訳しろ。
考えたこを書くのではない。考えるために書く。

なぜ翻訳が必要なのか?

思ったことをそのまま書こうとしても、できないです。
それは私達の頭の中にある、たくさんの思いは、ぼんやりとした「感じ」だからです。

自分が何を、どう思っているのか、自分でもよく分からない。そのままでは、言葉にできないのです。

この「ぼんやりした感じ」をグルグルと呼びます。

思った通りに書きなさい。と言われても、頭の中がグルグルのままでは、書きようがありません。

話すのであれば、翻訳なんてしなくても、声のトーンや表情でカバーできます。

しかし、文章では使える道具は言葉だけ。
声や表情など、使い慣れた武器をすべて奪われ、ただ言葉という棒切れ1本で勝負しろ、と迫られる。


だから頭の中のグルグルを、翻訳する必要があります。

自分という人間の、翻訳者になる。
言いたいことの、翻訳者になる。
それでようやく万人に伝わる文章を書くことができます。書けない人に足りないのは翻訳の意識であり、技術です。

考えてから書く。のではなく考えるために書く。

文章のアドバイスで、考えてから書きなさい。と言われますが、△です。


本質は、考えるために書くのです。


例えば、読書感想文を書こうとする場合「なんとなくおもしろかった」だけでは成立しません。

その本を読んだことがいない人でも、面白さが分かるように、どこがどう面白かったのか言葉を尽くして説明する必要があります。

「なんとなく」だった本の面白さを、自分の言葉に翻訳するわけです。



この翻訳の課程で、本のあらゆる内容を自分の頭で整理、再構築、アウトプットしないといけないです。


このステップを通過すると、本に対する理解度がまったく違ってきます。


書くというアウトプットの作業は、思考のメソッドです。

書くことは考えることであり、「書く力」を身につけることは「考える力」を身につけることです。

翻訳の練習


じゃあどうすれば翻訳の技術が身につくのでしょうか?

それは地図、絵、写真を言葉にしてみるトレーニングです。



実際に書く必要はありません。
頭の中で言葉にすれば十分です。

あなたは文章だけで、友達を最寄り駅から自宅まで案内できますか?



それをイメージして、言葉を思い浮かべてみましょう。



絵や写真を言葉にする場合、事実のみを描写することがポイントです。

自分の主観や感情を入れてはいけません。


例えば「初夏を思わせる柔らかな光」など、思い入れたっぷりに語ることです。

実際、初夏が柔らかい光。と感じるかは人によります。


細かく表現しようとしすぎると、返って現実から遠ざかってしまうので注意しましょう。

テクニック3つ

こから、文章のテクニックを3つ紹介します。

接続詞を使いリズムを保て

文章はリズムが大切。よく聞きますね。



では、リズムとは何でしょうか?
それは、論理展開です。

テンやマル。センテンスの切り方でもなければ、改行のタイミングでもありません。



論理展開がおかしい文章は、リズムが悪く読みにくい文章になります。

今日もブログを更新した。ブログは時間を作るのが大変です。アクセスが増えるように日々努力しよう。

この文章、なんか読みにくいですよね。
文字通り、リズムが悪い感じがします。



理由は、文と文のつながりが保てていないからです。
支離滅裂とも言えます。


一文一文は正しいことを書いている。


しかし、ブログは時間を作るのが大変です。と
アクセスが増えるように日々努力しよう。
はつながってません。


どこから「アクセスが増えるように日々努力しよう。」となったのか、根拠がないからです。

細部の記述は間違えていないのに、全体として論理展開がおかしい。
そんな文章は、読みにくいものになります。



防止策は接続詞を使うことです。

これにより、文と文のつながりを確認できます。

ブログは時間を作るのが大変です。
アクセスが増えるように日々努力しよう。

このふたつの文章の間に入る接続詞はありますか?

  • そして
  • しかし
  • つまり
  • だから


どれもしっくりこないと思います。

支離滅裂な文章は、接続詞を曖昧にしています。
だから、違和感に気付かないのです。

全ての文を接続詞で繋げ。というわけではありません。

それでは、文章がくどくなります。



そこに、接続詞が入るかチェックせよ、という意識の話です。


頭でチェックするのでもいいし、実際に書き入れてみてもいい。
正しく繋がることが確認できれば、削ってしまっても大丈夫です。

接続詞を意識するだけで、リズムのいい文章なる

冒頭

読者は、真剣に文章を読んでくれません。


そのため、読者を文章に引き込む技術が必要があります。


読者は、よっぽど楽しみにしていた小説や記事でもない限り、大体がながら読みです。

音楽をききながら。スマホを見ながら。お菓子を食べながら。

集中して書いたものが、そのまま集中して読んでもらえると思っているなら、大きな間違い。


その意識をまず改めましょう。



では、読者を引き込むにはどうすればいいか。


冒頭です。
冒頭を魅力的にすると、読者を引き込めます。


冒頭の技術として、起転承結があります。
例を見てみましょう。

起‥‥転職には逃げや、不適合者といったマイナスイメージがある。

‥‥しかし今は、転職を積極的にすべきである。

承‥‥転職を積極的にする理由、客観的事実など。

結‥‥転職はあなたの市場価値を高めるのだ。

冒頭2行目で一般論を否定することにより、今後どんな展開になるんだろう。と読者をぐっと文章に引き込めます。

ポイントは、冒頭に自らの主張と真逆の一般論を持ってくることです

起‥‥転職は今や当たり前に行われる。

承‥‥だから転職を積極的に行うべきである。

承 ‥‥積極的に転職する理由、客観的事実など。

結‥‥転職はあなたの市場価値を高めるのだ。


これではとても、読者の興味を引くことはできないし、自分に都合のいい主張をしているだけに聞こえてしまいます。

なので、あなたが副業をしよう。と主張したいのであれば、冒頭に、「副業は安易に手を出してはいけない。」という一般論を持ってくる必要があります。

このように、真逆の前提があってこそ、あなたの主張が「転」として機能します。
大胆な仮説や疑問を投げたように思わせ、読者の興味を引きつけるのです。

文章を読んでもらえないのは、読者の集中力のせいではなく、書き手の責任。
冒頭の工夫で、読者を文章に引き込もう。

オレンジジュース理論

文章で大切なのは何を書くかではなく、何を書かないかです。

書くべきものが見当たらないのは、素材が足りないのではなく、むしろ元ネタが多すぎるせいで見えなくなっているからです。

素材や題材を見て、何を書かないかと問いかけましょう。

日記を書くなら、その日の出来事を全て書いたりしませんよね。
数ある出来事から、普段のルーティンは切り落とし、残ったものを記入しているはずです。



これは、野菜ジュースとオレンジジュースに例えられます。

野菜ジュースは、数十種類の野菜や果物が、足し算によってミックスされた飲み物です。


栄養バランスは取れているのでしょう。
しかし自分が何を飲んでいるのかがよく分からない。

さらに原料が濃縮還元されているため、飲みやすいとも言えないです。

これが文章なら、あれもこれも詰め込んで、結局何が言いたいかわからない作品になります。




一方、オレンジジュースは引き算の飲み物です。


オレンジジュースの面白いところは、美味しさや飲みやすさを追求する中で、自らの果汁すらも引き算している点です。

果汁100%のオレンジジュースは酸味が強く飲みにくい。
そこで、果汁を30%~10%まで減らすことで、美味しさや飲みやすさを実現しています。

でも、オレンジジュースに重要な、色、甘み、香り。は残されています。


この削る努力により、ごくごく飲めるオレンジジュースを提供できているのです。

減らすものは減らし、必要なものは残す。伝わる文章に絶対に必要な考え方です。

伝わる文章を書きたければ、絶対にオレンジジュースを目指しましょう。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 感想

ここからは感想と実践した結果を述べていきます。


悪かった点


説明が長目。

丁寧な解説とも取れます。
長いと感じたら、太字を先に読んで、気になった周辺を拾い読みするとサクサク読めます。

良かった点


書こうとするな、翻訳しろという考え方が素晴らしい。



書けない原因が分かりました。


テクニック事に例文も紹介していることも、非常に良かったです。
例文を見ながら、自分の文章に落とし込めます。


章末にまとめがある。

各章にまとめのページが用意されています。

目次→まとめ→中身。

この順番で読むと、頭に入ってきやすいです。

実践してみて

起転承結のテクニックを試したところ、サイトの滞在時間が上がりました。

この記事の冒頭でも使用しています。


起転承結を行うと、記事の方針がしっかり定まりますね。

やはり、冒頭は大事だと実感しました。

他にも、以下のような冒頭のテクニックが紹介されています。

  • インパクト優先型
  • 寸止め型
  • Q&A型

気になる方は、ぜひ本書で確認してみてください。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 まとめ

20歳の自分に受けさせたい文章講義を解説しました。

結論はこちらです。

文章は書こうとせずに、翻訳しろ。
書くために考えない。考えるために書く。

文章を書くことに苦手意識がある方は、ぜひ読んでみてください。

書けない理由がわかります。
「書く」という行為の、捉え方自体が変わります。

文章を目の前にして、固まる日々とはもうおさらばです。


企画書、SNS、エントリーシートなど。
20歳の自分に受けさせたい文章講義で学んだテクニックを活かし、書く時代を攻略してください。



最後に筆者の言葉で締めさせていただきます。

書こう。

読むのもいいが、とにかく書こう。学生時代にどれほど作文が嫌いだった方でも、ここまで読み通されたのなら、もう書けるはずだ。140文字のつぶやきでもいい。とにかく書いてみよう。

自分はどんな人間なのか。自分はどこにいて、なにを思い、なにを大切にしているのか。その思いを誰に伝えたいのか。書かないことには「ぐるぐる」は晴れない。書くことで答えを探していこう。

ではまた!

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