昨今、ITやプログラミングの知名度が増して、それに比例して知名度が上がりつつあるITパスポート。私も今年1月に取得しましたので、それにかかった勉強時間や使用した参考書を紹介したいと思います。
ITパスポートの資格取るかどうか迷ってる。取ると決めたけど、どのように勉強すれば良いかいまいち分からないという方に参考になればと思います。
それと、ITパスポートは取る意義についても触れながら進めていきたいと思います!
それでは行きましょう!
ITパスポートとは
ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識があることを証明できる国家試験です!
具体的には、新しい技術(AI、ビッグデータ、IoT など)や新しい手法(アジャイルなど)の概要に関する知識をはじめ、経営全般(経営戦略、マーケティングzyou、財務、法務など)の知識、IT(セキュリティ、ネットワークなど)の知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識を身につけることができます!
この資格の立ち位置としては、ITを活用する全ての社会人が対象で、これより有名な基本情報技術者試験の前段階ですね。(以下の画像を参照してください)
なので会社でパソコンを使う方であれば誰でも受けられるように新設された、入門の資格といったところでしょうか。ここで学んでITに興味が湧けばその上の資格を目指してもいいし、興味が湧かなくても、ITの基礎を学べて通常業務に生かせるように設計された試験だと思います。
まず最初に行うこと
「よし、ITパスポートの資格を取得しよう!」と決めた方は
なんといってもまず受験の予約を行いましょう!
その月を含めて4ヵ月先まで予約ができます。
(予約する日が8月1日でしたら11月1日までです)
「とりあえず最初勉強して、ある程度自信がついたら申し込みしようかなぁ~」
と思っているとそんな日は一生来ません!!
私も参考書買ってそんなことを思っていたら2年経過してました
(経験者は語る)
しかも直近だと割と予約が埋まっていて思ったように予約が取れません。
なので受験をすると決めたら
最初に受験を申し込むことを強くお勧めします。
最悪試験3日前までだったら試験日変更できます。。あくまで最終手段ですが。。
参考書と勉強法と勉強時間を紹介
参考書
まず使用した参考書ですが
技術評論社/西俊明様著「ITパスポート最速合格術改訂3版」です
なぜこの参考書にしたかというと題名が良かったのと、字が大きめで図が多かったのと、
参考書として独立していたからです!
よく参考書と問題集が一体型になってるのがありますが、それはあまり好きじゃないんですよね。
どっちも中途半端な気がして。。
この参考書は専門用語が多くなりがちな分野を、例え話を用いて非常に分かりやすく解説してくれていて、とても読みやすかったです!
(マーケティング戦略を、たこやき屋を例に挙げて教えてくれました!)
ちなみに自分が使った改訂3版では、「本書を3周すれば合格レベルに達する」と冒頭で書いていますが、なにせ本書は実戦形式の問題が全く有りません(計算問題の章はありますが。)ので、これだけでは本番に備えるには厳しいものがあると思います。
最新版の改訂6版はこちらです
ちなみになぜ古いバージョンを使っていたかというと、冒頭に書きました
参考書を買ってから空白の2年間があったためです。(;^_^A
2冊目に使用した問題集が
技術評論社/岩代正晴、新妻拓己様著「ITパスポート試験によくでる問題集」です。
こちらを使用した理由は見開きのページで、左のページに問題、右のページに解答と解説になっているからです。
よく問題集で、バーーーっと問題のページがあって、後ろのページにバーーーっとまとめて解説のページがある物がありますが、それだとページを行ったり来たりしないといけないですよね。
家でだけ勉強するのであればまだ大丈夫かもしれませんが、通勤中電車で勉強することを考えると、このスタイルが勉強しやすいのでオススメです!
(なるべく通勤時間とかの隙間時間で勉強して、家ではゆっくりしたいじゃないですか~YouTube見たりゲームもしたいじゃないですか~。。勉強と趣味を両立するためこのスタイルを強くおススメします)
実は参考書も買ってあったのですが、さすがにこちらは新たに買いなおして勉強しました。(*_*;
勉強法
まず、参考書を一度しっかり読みました!
ちなみにITパスポートは3つの分野から構成されており
ストラテジ、マネジメント、テクノロジで
ストラテジ
マーケティングやM&A、個人情報保護法など、企業の守るべき法律や戦略を学びます。
この章が勉強していて1番面白かったです!
社会人として働いていて、なんとなくで理解していた内容を体系的に学ぶことができるので、
ITに興味が持てなくてもこの章だけでも勉強すれば財産になると思います。
マネジメント
ここからシステム開発の話が出てきます。
しかし、コードがうんちゃらとかメモリがどうだとかそんな話は出てきません。
あくまでシステム開発を依頼する企業と、システム開発を受託する企業のやりとりの流れを理解する章となります。またシステム開発を受注して、納品するまでの流れが理解できればさほど難しくないです。
テクノロジ
ここからITらしい話となってきます!
パソコンの記憶装置や、コンピュータウイルス、ネットワークなどの身近な現象を詳しく学んでいく形となります。
この章を学ぶと、「こんなふうにコンピューターは動いてるんだ」とか「インターネットはこんな仕組みなんだ」という発見がある章です!一番難易度は高くなりますが、身近な現象を詳しく知れるという意味では面白い章なっています。
私が一番難関だと思ったのが、CFOやSFAなどアルファベットが並んだ単語の意味を問う問題です。
これは単語の頭文字を取って並べたものなのですが、
CFO→Chief Financial Officer
SFA→Sales Force Automation
といった具合なのですが、こんなのいちいち覚えてられないので丸暗記となります。
しかも3分野どこにも出現しますので逃げられません。
これにくじけなければ、合格に近づけると思います。
ちょっと話がそれましたが、
1周参考書を読み終えたら問題集を解きます。
この時必ず正解できたのか不正解だったのかをメモしておきます!
問題文の横に正解できたなら〇、不正解だった場合は×でいいです。
これ超重要です!!
そして1週目は全問解いていきます。
参考書は右ページの解説を読んでも納得できなかった時読み返す以外はもう使用しません。
2周目は1週目で不正解だった物のみ解きます!
これも超重要です!!
また頭から全問やっていたら時間がいくらあっても足りません!
仕事してる人なんか特にです!
3週目は2週目でも不正解だった物のみ解きます!
ここまでいけば問題数は大分絞れてくると思います!
進めていくと下の画像のようになるはずです!
試験1週間前ぐらいなったら
親切なことに、ITパスポートの公式サイトで、本番を想定した演習が受講できるので
それをやります!
ダウンロードしたファイルの解凍が必要な場合はこちら
これで試験時間やパソコンで問題を解く感覚を養います。
もちろんここでも間違えた問題を復習することを忘れなく!
私は本番慎重にやりすぎたためか、時間が足りなくなったので時間配分には注意が必要です。。
勉強時間
上記の手順で約3ヵ月前に試験予約してから
平日は電車で1日30分。休日は家で平均2時間ほど勉強したので
大体合計80時間勉強したと思います。
試験前は少し追い込んだので合計90時間ですかね。。
正確に記録を取ったわけではありませんが。
予備知識をすでにお持ちの方はこれよりもっと少ない時間で行けると思います!
試験を終えて
試験の得点はその場でパソコンに表示されます!
ただし、合否は出ずに得点のみが表示されるので、実際は約1ヶ月後に公式サイトの合否発表のページで受験番号を確認します。
まぁ合格基準までわざわざ一緒に表示されるので、速報の得点で基準を上回っていれば
間違いないと思いますが。。
また受験後2~3時間もすると得点の画面をダウンロードできます!
私ので恐縮ですがこのような形で表示されます!
高得点だった場合これを印刷して家族や友人に自慢しましょう(笑)
そして試験後2カ月もすると合格証書が届きます!
割と立派です!
まとめ
ITパスポートはなんとなくで理解していた
会社のマーケティング戦略、法令関係を体系的に学べるので幅広い人に財産となる知識を得ることが
できます。
勉強時間は予備知識なしの私は約90時間ほどかかりました。
最後になぜ私がこの資格を取得したかと言いますと
社内でIT部門への社内公募があり、当時、とにかく数字!!
という営業が嫌になっていた私は「そうだこれに応募して、営業から脱出しよう!」という
下心満載で応募し。見事撃沈。。しかも書類選考で落とされました。。
あまりにも悔しすぎたので「IT関係の資格を取ってリベンジしてやる」という気持ちで受験しました。
ちなみに資格は取得したもののIT部門へ異動できていません。。
。。。っというようにこの資格は本当に基礎の基礎なので、
「ITパスポートを取得して人生大きく変えたい」なんて思っている人が実際取得しても
それは叶わないので、過度な期待は禁物です。
その場合は上位に位置する基本情報技術者などを取得しましょう。
っということでこの記事を少しでも参考にしていただければ嬉しいです
この辺で失礼いたします!
ではまた!